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フォトショプでの同人誌づくり

気をつけるべきは、画像解像度と色モード

Photoshopでデータを作る時、「画像解像度」と「色モード」の設定をしっかりすることが基本です。
これさえしておけば、後は殆どの場合ノートラブルで印刷できます。

Photoshopを立ちあげ、「新規」を選ぶと、ダイアログが出てきます。

ここで、作成する画像のサイズを入力し、解像度を「350dpi」にします。カラーモードは「CMYK」です。
この状態で、OKボタンを押して、画像を作成して下さい。

画像解像度は、印刷時に高精細で綺麗な画像を印刷するための設定です。WEB画像の場合は、72dpiで充分なのですが、印刷の場合は、300~350dpiが必要になりますので、注意して下さい。

色モードをCMYKにするのは、印刷が色の4原色であるCMYKでされるためです。
ここでRGBを設定しいていると、Photoshopで作成した画像よりも、色がくすんでしまいますので、必ずCMYKで作成するようにして下さい。

漫画を描く時の注意点

Photoshopで漫画を描く時の注意点として、トーンの問題があります。
漫画にトーンは不可欠のものですが、Photoshopにも、スクリーントーンの素材がたくさんあります。有料のものから無料で配布されているものまで、ネットで探せばいくらでもあります。
このトーンを、Photoshopで選択範囲を作って貼っていくわけですが、トーンを重ね張りした時、画面上では綺麗に見えても、印刷すると、トーン同士が干渉しあい、モアレになる事があります。

特に、通常のカラー印刷の場合は、高精細で印刷(175線)しますので、トーン同士が干渉するケースが多くあります。
一般の漫画雑誌の場合は、80線~85線で印刷します。これは、線数を低く抑えないと、トーンのドットが印刷時に大きくなり、ドット同士が干渉しますので、それを抑えるためです。
ここをよく理解していないと、印刷が仕上がってから、予期せぬモアレが出ていたりと、トラブルのもとになります。

レイヤーは統合して出稿しましょう

Photoshopの便利な機能の中で、「レイヤー機能」があります。
これは、アニメ制作でいうところの「セル」と同じで、色々な画像をレイヤーに重ねて、画像を作ることができます。
レイヤーを活用すると、制作効率も上がりますので、Photoshopを使う人には、常識の機能ですね。

ところが、レイヤーをそのままにして出稿すると、印刷会社側でトラブルになる危険性があります。
特に、文字をレイヤーで管理していると、文字データがラスタライズ(画像化)されていないので、そのフォントが印刷会社にない場合は、文字が置き換わってしまう場合がありますので、注意が必要です。

レイヤーは、必ず統合してから出稿すること。これが基本です。