ソフトを選ぶ
同人誌印刷用のデータを作るためには、適切なソフトを選ぶ必要があります。
同人誌印刷を、外注で印刷会社に依頼する場合は、印刷会社で対応しているソフトを使うのが基本。もし、自分の作ったデータが、印刷会社で対応していないソフトだったら、一からデータを作りなおすか、印刷会社を一から探すしかありません。
そのような事にならないように、ソフトを慎重に選ぶことが大切です。
同人誌の種類によって最適なソフト
同人誌には、様々な種類があります。 大まかに分類すると、以下のような感じでしょうか。
- 漫画
- 写真集
- 小説
- 句集
- 自分史
- 記念誌(卒業記念など)
これらの同人誌は、作り方が全然違います。それぞれに合ったソフトを選ぶべきでしょう。
では、どのようなソフトがいいのか。以下に紹介します。
漫画 | Illustrator、Photoshop、ComicStudioなど |
写真集 | Illustrator、Photoshopなど |
小説 | Word、秀丸、InDesignなど |
句集 | Word、秀丸、InDesignなど |
自分史 | Word、秀丸、InDesignなど |
記念誌 | Illustrator、Photoshop、InDesignなど |
各ソフトの使い方注意
例えば、同人誌で多いのは、漫画(二次創作も含めて)ですが、多くは、手描き原稿をスキャンして、Photoshopに読み込み、そこでベタ塗りやトーンのような効果を入れたり、色を塗ったりします。
この方が、すべてを手描きでするよりも、効率的です。
もちろん、最初からペンタブレットを使って、IllustratorやPhotoshopで作成する場合もあります。
初心者の方は、どちらでも良いのですが、漫画をPCで描く場合は、ペンタブレットは必須アイテムです。少々高価ですが、買うべきでしょう。
まさか、マウスで漫画を描くわけにもいきませんので。
写真集は、やはりPhotoshopで加工をして、IllustratorやInDesignで編集するというのが、一般的な流れです
。
InDesignは、あまり一般的に使われていないので、Illustratorがほとんどですね。ここで気をつけるべきは、デジカメで撮った画像が「RGB」データだということです。
印刷は、「CMYK」で印刷しますので、RGBをCMYKに変換する必要があります。しかし、この変換作業で、色がくすむ危険性もありますので、要注意です。
色がくすむ場合は、レベル補正やトーンカーブで調整してから、印刷会社に渡すように気をつけてください。
小説、句集、自分史などは、文字中心の編集になりますので、Illustratorだと逆に効率が悪いです。
その場合、Wordや秀丸エディタなどのテキストエディタが、一番速く、効率的に作業できます。
ただ、気をつけるべきは、それらのソフトの形式のまま、印刷会社に持ち込んでも、印刷会社が対応できない場合があります。
Wordなどは、一般的なソフトなんですが、逆に印刷会社ではマイナーなソフトで、そのまま印刷用の版を作成することが出来ないようなシステムを組んでいます。
そうした問題を回避するためには、自分でWordデータなどから、PDFファイルを作成するという方法が良いでしょう。
PDFファイルにしておくと、レイアウトの崩れや、文字の置き換わり・文字化けもなく、印刷会社でも問題なく印刷できます。